無題
1
真新しい畳の匂いと

ジワジワ五月蝿い蝉の声

ジリジリと照りつける太陽が

僕を現実から遠ざけているようで

音がある筈なのに無くて

色がある筈なのに無くて


僕という存在そのものを

「無」

に変えてしまいそうな

そんな時間は

いつまで続くのか
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