狐と嫁と溺愛と
怖いんですけど。



まぁ、こんだけ金持ちならあたしのことなんていろいろ調べてるんだろうけど。



身長がわかればサイズなんてわかるしね。



「靴は23.5センチでよろしいですか?」

「あっ、はい」

「お父様から靴のサイズは伺っていたのですが、下着のサイズはさすがに聞けなくて…」



それも後で選べと言われた。



それにしてもこなオシャレな服の山。



ちゃんと女子高生っぽい服がいっぱいで、かなりテンションは上がってしまう。



「これって全部高島さんが選んだんですか?」

「当主様と相談した上で、若者に人気のブランドを…。お気に召しませんでしたか…?」

「とんでもないっ‼︎夢みたいです、こんなに服がいっぱい…」



あたしだって年頃なんだから、オシャレしたいもん。



貧乏だったからできなかっただけで。



「喜んでいいただけたようで」



そう言ってホッとした表情を見せた高島さんは、どうやら不安だったみたい。



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