狐と嫁と溺愛と
あたしを好きだとか、守るとか。
ウソでもいいよ。
あたしにバレなければ、それがあたしにとっては真実だから。
あたしはダメ男に引っかかるタイプなのかもしれないと、初めて感じた。
その時、襖を叩く音。
「入っていいか〜?」
「おぅ」
スーッと開いた襖から顔を出したのは、短髪のイケメン。
この人が鬼さん…?
「遊鬼(ユウキ)久しぶりだな」
「お前はいつも突然すぎる。花嫁さん、初めましてだな」
ニカッと笑った顔が、ヤンチャそうで。
でも、素直な感じ?
大河さんが友人と呼ぶほどだから、きっといい人だよね?
「初めまして、ナナです」
「ナナちゃんね。あれだろ?神様の」
「そう…みたいです…」
「はははっ‼︎かわいい子でよかったな、大河」
か、かわいいって言われたっ‼︎
大河さん、かわいいって‼︎
「相変わらず失礼だな、お前は。顔なんてどうでもいい」
「面食いだろ、狐様はよぉ〜」
そうなの⁉︎
ウソでもいいよ。
あたしにバレなければ、それがあたしにとっては真実だから。
あたしはダメ男に引っかかるタイプなのかもしれないと、初めて感じた。
その時、襖を叩く音。
「入っていいか〜?」
「おぅ」
スーッと開いた襖から顔を出したのは、短髪のイケメン。
この人が鬼さん…?
「遊鬼(ユウキ)久しぶりだな」
「お前はいつも突然すぎる。花嫁さん、初めましてだな」
ニカッと笑った顔が、ヤンチャそうで。
でも、素直な感じ?
大河さんが友人と呼ぶほどだから、きっといい人だよね?
「初めまして、ナナです」
「ナナちゃんね。あれだろ?神様の」
「そう…みたいです…」
「はははっ‼︎かわいい子でよかったな、大河」
か、かわいいって言われたっ‼︎
大河さん、かわいいって‼︎
「相変わらず失礼だな、お前は。顔なんてどうでもいい」
「面食いだろ、狐様はよぉ〜」
そうなの⁉︎