狐と嫁と溺愛と
恥ずかしいけど、あたしも気持ちよかった。



痣にキスされた時は、本当におかしくなるかと思ったし。



「ナナちゃん顔赤くなってる〜。なにエロいこと考えてんの?」

「か、考えてませんっ‼︎」

「あっちの世界でも祭り騒ぎだろ。当主にいい嫁が来て」



苦笑いの大河さん。



やっぱり帰らなきゃダメだったのかな…。



そういえば、大河さんのお父さんとお母さんにも挨拶してないし…。



むしろ、ご健在なのかすら不明。



「帰った方が…よかった?」

「なに⁉︎行ってねぇの⁉︎」

「あたしが怖がってしまって…」

「大河と一緒なんだから大丈夫だろ〜」

「そう…ですよね…」

「大河は大丈夫だ。権力も財力もあるし、それに力もある」



鬼さん、いい人…。



イケメンバンザイ。



「大河にケンカ売るようなバカはそうそういねぇよ?」

「余計なことを言うな、昔ケンカ吹っかけてきた張本人が」

「あははっ‼︎いつだったっけ?連戦連敗したなぁ〜」



そんな関係だったんですか…。



< 148 / 582 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop