狐と嫁と溺愛と
友達想いなんだね、大河さんって。



ビックリしたけど、大河さんの言いたいことは伝わったかなって思う。



「やべぇ、震えが止まんね…」

「上には上がいるってわかっただろ?」

「オヤジ…」

「暴れてぇのもわかる。でも、お前の力は人を簡単に殺せんだ。そんな結末、俺たちは望んでねぇのよ」

「ごめん…」

「じゃ、仕切り直しってことで、シキも飲むか‼︎」

「いや、俺、一応未成年だし…」

「歳なんて関係ねぇだろ?お前、鬼だし」

「マジで?飲んでいいの?たまには話しがわかんじゃん、オヤジ」



その後、鬼さんは椿さんにゲンコツをもらってた。



シキくんはさすがにお酒は飲まなかったけど、大河さんに謝り、楽しく時間が過ぎていった。



「ハッピーバースデー、ナナちゃん‼︎」



0時丁度、嬉しい言葉と共に、あたしは17歳になりました。



そして、飲み明かすと言っていたのは本当みたいで…。



夜中の2時、あたしは相当眠い…。



大河さんにもたれかかると、優しく頭を撫でられて。



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