狐と嫁と溺愛と
意識がフワフワする…。



大河さんに頭を撫でられると、いつも寝てしまうんだよ…。



「カワイイ…」

「おい、コイツは俺のだぞ」

「都会には美人がいっぱいいそうだな。遊びに行っていい?」

「遊びに来る分には構わないが、問題は起こすなよ?」

「長い休みに行く‼︎」



シキくんが遊びに来るってさ。



あっ、もうダメかも。



眠くて意識が保てない…。



大河さんに包まれたような気がした。



目を覚ますと、フカフカのお布団の中。



大河さんが隣に寝ていて、人間の姿に戻ってる。



なんだか無性に抱きつきたくて、静かに手を伸ばし、大河さんの布団に侵入。



「積極的…」

「ギュッてして…?」

「カワイイこと言ってくれる…」



半目の大河さんが優しく抱きしめてくれた。



ずっとこうしてたい。



時間が止まって、ふたりだけの世界で。



幸せだぁ〜。



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