狐と嫁と溺愛と
嬉しい言葉だったな…。



ムリにはしないって。



「大人だね…、大河さん…」

「そうか?襲っていいなら襲ってやるけど?ヤりてぇし」

「ごめんなさい…」

「いいよ、別に。気長に待つ」



そう言ってギュッと後ろから腕が回ってきた。



大河さん、こうするの好きだよね…。



「あ、あのね、春乃が大河さんに会いたいって…」

「ん?お前の友達ね。ん〜、時間ねぇな。しばらく休みもねぇし…。あっ、新しく作ったホテルのオープンパーティーがある」

「大河さんのホテル…?」

「隣の県だけどな。お前は連れて行く予定だし、友達も呼べば?ドレスなんかはこっちで用意してもいいし」

「誘ってみる。って、あたし、行く予定だったの⁉︎」

「何のためにドレス作ったと思ってんだ?」



あたしが大河さんの隣に嫁として出たら、年の差的に問題ない?



10代だよ、あたし。



「不満?」

「いや、大河さんがロリコンだと思われるんじゃないかって心配を」

「ははっ‼︎出席者の半分以上は妖だ。それに、ロリコンだろ、俺」



クスクス笑う大河さんに、マジでシャレになってないと思った。



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