狐と嫁と溺愛と
なので、とにかく勉強に励む。



赤点だけは免れたい‼︎



たまに高島さんが勉強を見てくれたり、国語系の得意な座敷童子のナツメさんに教えてもらって。



「私、保健体育が得意なのだけれど…」



そう言った女郎蜘蛛の夢さんはとりあえず無視。



ろくろ首のアヤメさんは家庭科を教えてくれた。



「日本史ですか?得意ですよ」



見た目の判断で、半信半疑。



村上さんは日本史が得意でした。



みんなに教えてもらって、少しはマシになったかな…。



「お夜食です」



高島さんが夜中に運んできてくれる夜食は、金次くんと秋銀ちゃんの愛のこもった低カロリーメニュー。



ここのみんな、大好き。



「行ってきます‼︎」

「「いってらっしゃい」」



屋敷の住人と仲良くなれたテスト勉強。



絶対赤点なんて取らないからね‼︎



そんな意気込みで臨みました。



なのにっ‼︎



「け、消しゴム…」



忘れたっ…。



< 180 / 582 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop