狐と嫁と溺愛と
その日の夕食は、たくさん食べて、お父さんといっぱい話して。



明日は休日。



ゆっくり眠ることにした。



なのに、なんだか寂しくて…。



寝付けずに、主がいない大河さんの部屋へやってきた。



大河さんのベッドで眠ったら、少しは寂しくないかなって…。



相変わらずキレイにベッドメイクされてる大河さんの真っ黒なベッド。



あたしのベッドより大きくて、布団に潜れば大河さんの匂いがわずかにする。



会いたい、大河さんに…。



夜だからなのか、頭がどうかしちゃってるのか。



『寂しいよ、大河さん』



なぜかはわからないけど、そうメッセージを送っていた。



あっちは仕事頑張ってるのに、何してるんだ、あたしは‼︎



『ごめん、気にしないで‼︎』



続けてそう送ってから、目を閉じた。



好きって、辛いこともあるんだよね。



こんなに会いたいなんて、変なの…。



でも、会いたい…。



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