狐と嫁と溺愛と
でも、高島さんは狐の妖でしょ?



千尋さんは犬…。



「あの、つかぬ事をお聞きしますが…別種族で結婚とかってできるんですか…?」

「できるよ。子どもはどちらかになるの。もし、犬と狐が結婚したら、犬か狐が産まれてくる。産まれるまではわからないとこがギャンブルみたいなものだけど」

「そうなんですね‼︎てっきり、ハーフが生まれるのかと…」

「えっ、気持ち悪い…」

「で、ですよねっ‼︎」



あたしが産む子は狐って決まってるんだよね?



普通の人間は産まれるのかな?



ん〜、大河さんに聞いてみよう。



って、帰って来ないんだった…。



「実るといいですね、高島さんの恋」

「ムリ‼︎千尋、仕事人間だから…」



影ながら応援しよう。



きっと大河さんも知らないんだろうし。



「あっ、ちなみに、今日の朝のことですけど、あたしと大河さん、まだなんで」

「えっ…?」

「シてないです、そういうことは…」

「ぶぇっ⁉︎」



そんなにビックリしなくたって…。



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