狐と嫁と溺愛と
だって、こんなに心がキレイな人だ。



「あたしは高島さんのこと、大事に思ってます。本当に感謝してるし、大好きですよ」

「…………やっぱり、千尋に譲らなくてよかった。これからも、そばでお世話させてくださいね、ナナ様」



元に戻ってしまった高島さんと、ふたりで帰る。



お昼にはシェフたちが作ったピザをみんなで食べて。



ひとりで食べるのはイヤだし、大河さんがいない時はみんなで食べたいと言ったら、遠慮がちに一緒に食べてくれるようになった。



大河さんも反対するわけじゃなく、あたしの好きにしたらいいと言ってくれてるし。



「ピザ窯まであるの⁉︎」

「勝手口出てすぐのとこにある‼︎」

「すごすぎるね、この家…」

「キッチンは僕たちの要望がいっぱいなんだよ‼︎」

「さすが大河さん。溺愛されてるね〜」

「ナナ様、食べたらお昼寝する?僕と寝る?」



どうやら懐かれたらしい。



ポカポカ陽気だし、お昼寝もいいかも‼︎


< 198 / 582 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop