狐と嫁と溺愛と
目を覚ますと、時計がないので何時なのかわからないけど、そんなに遅くはないだろう。



ゆっくり眠れたからなのか、頭がスッキリしてる。



これはすごいよ。



このベッドは最高だよ。



ベッドから降りて、カーテンの方に近づいた。



えっ、開かない…。



まさか自動でしか開かないとか?



「おはようございます、ナナ様」

「高島さんっ‼︎お、おはようございます…。カーテンが開かないんですけど…」

「このカーテン、手動で開けるにはちょっと力が必要なんです。こちらのリモコンで開閉できますよ」



やっぱり自動だった…。



なんなんだ、最近の住宅は‼︎



カーテンくらい手で開けたらいいじゃない。



「ゆっくり眠れましたか?」

「おかげさまで…。あっ、ご飯ですか⁉︎まだ着替えてないや…」

「お支度を手伝いに来ました。旦那様が夜中に帰ってこられたので、朝はご一緒に朝食を」



えっ、心の準備ができてないけど。



< 20 / 582 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop