狐と嫁と溺愛と
さすが神様。



なんでも知ってるんだ…。



「これはあなたの力をしまうことができる小瓶。取り出して、中に入れればいい。それを飲めば、あなたの力を分け与えることができる」

「取り出すって⁉︎」

「そうね、あの妖にやってもらうことね」

「大河さんに…」

「そして、私はあなたにそう簡単に会うことができなくなるの。だからね、守ってもらいなさい、あの妖に」

「どうして⁉︎なんで会えないの⁉︎」

「覚醒したら、そういう決まりなの。次はいつ会えるかしらね…。あっ、時間だわ…。好きよ、私のカワイイ子」



お母さんっ、待って‼︎



あたし、もう少しお母さんと話がしたいのにっ…。



毎回夢に出てきて、すぐに消えてしまうお母さん。



しばらくってどれくらい?



もう会えないかもしれない?



いや、きっとまた会えるはず。



寂しくないよ、お母さん。



ステキな贈り物、ありがとう。



そこで目が覚めた。



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