狐と嫁と溺愛と
あっちの世界
11
春休み直前、大河さんがヘトヘトで帰宅。
「終わった…」
「おかえりなさい…?」
「やっと終わった…。ナナ、抱かせてくれ」
「は…?」
「マジで、3日寝てねぇ。俺、過労死するかも。俺の力を回復してくれ‼︎」
「イヤだ。そんな理由で初体験とか、本当に虚しい」
大河さんが壊れてる…。
相当激務だったようで、今にも倒れそうだ…。
「とりあえずお部屋に行こう?」
「運んでって…」
ポフッと狐の姿になった大河さんは、あたしの足元にやって来た。
着ていたスーツの中からモゾモゾ現れるってことは、服は着てないってことだよね?
「裸なの…?」
無視なのか、とにかく話さない大河さんを仕方なく抱き上げた。
「当主様⁉︎なぜそんなお姿でっ⁉︎」
「運んで欲しいみたいで…」
「初めて見ました、当主様の獣姿…。美しいことに変わりはないんですね」
高島さん、そういうことはどうでもいいよ。
春休み直前、大河さんがヘトヘトで帰宅。
「終わった…」
「おかえりなさい…?」
「やっと終わった…。ナナ、抱かせてくれ」
「は…?」
「マジで、3日寝てねぇ。俺、過労死するかも。俺の力を回復してくれ‼︎」
「イヤだ。そんな理由で初体験とか、本当に虚しい」
大河さんが壊れてる…。
相当激務だったようで、今にも倒れそうだ…。
「とりあえずお部屋に行こう?」
「運んでって…」
ポフッと狐の姿になった大河さんは、あたしの足元にやって来た。
着ていたスーツの中からモゾモゾ現れるってことは、服は着てないってことだよね?
「裸なの…?」
無視なのか、とにかく話さない大河さんを仕方なく抱き上げた。
「当主様⁉︎なぜそんなお姿でっ⁉︎」
「運んで欲しいみたいで…」
「初めて見ました、当主様の獣姿…。美しいことに変わりはないんですね」
高島さん、そういうことはどうでもいいよ。