狐と嫁と溺愛と

脱ぎ捨てた大河さんの服を高島さんに任せ、大河さんの部屋のベッドの上。



あたしの腕の中から飛び降りた大河さんは、布団に潜ってすぐ、人間の姿になった。



やっぱり裸っ‼︎



「疲れてる…みたいだね…」

「死ぬ。助けて、ナナ」

「ど、どうすればいいの…？」

「キスして？勝手に喰うから」



顔色の悪い大河さんに、一瞬だけキス。



すると、グイッと後頭部を押さえつけられて、あたしの苦手な大人のキス。



腰に手を当てた大河さんは、そのまま服の中に侵入してきて。



「んっ…」



そこ、ダメなんだって…。



久しぶりに味わう、極上の快楽。




アザを撫でられ、キスされて。



あぁ、喰べられてる…。



至福の時。



「生き返る…」

「んんっ…もうやっ…」

「もっとだ…」



ダメだって。



意識がなくなりそう。



ぶわっと全身の毛が逆立つような快感に襲われ、耐えきれなくて意識を手放した。