狐と嫁と溺愛と
帰りは大河さんと歩いて帰る。
すっかり夜になっていて、だけど電気なんてものはなくて。
たまに光ってるちょうちんみたいな妖が夜道を照らしてくれていた。
「怖くなかった、パパとママ」
「そうか?親父なんて、笑顔であんなことやこんなことを…」
「ごめん、聞きたくないです…」
「だろ?まぁ、お前が嫁に来てくれたことを心から喜んでるのは確かだからな」
ふふっ、嬉しい…。
暗闇でも道が見えてるかのようにスタスタと歩く大河さんの腕をしっかりと掴んで、ニヤニヤしながら歩く。
まだまだ森を抜けられない…。
「大河さん…」
「ん?」
「足が…」
「なんだ?はっきり言え」
「下駄なんて履いたことないから足がめっちゃ痛いっ‼︎」
「…………だって、抱えて走ったらお前酔うじゃん…」
「うん、頑張って歩く…」
痛いよ、親指のとこ…。
でも、酔うのはヤダな…。
すると、急にさっきみたいにお姫様抱っこ。
すっかり夜になっていて、だけど電気なんてものはなくて。
たまに光ってるちょうちんみたいな妖が夜道を照らしてくれていた。
「怖くなかった、パパとママ」
「そうか?親父なんて、笑顔であんなことやこんなことを…」
「ごめん、聞きたくないです…」
「だろ?まぁ、お前が嫁に来てくれたことを心から喜んでるのは確かだからな」
ふふっ、嬉しい…。
暗闇でも道が見えてるかのようにスタスタと歩く大河さんの腕をしっかりと掴んで、ニヤニヤしながら歩く。
まだまだ森を抜けられない…。
「大河さん…」
「ん?」
「足が…」
「なんだ?はっきり言え」
「下駄なんて履いたことないから足がめっちゃ痛いっ‼︎」
「…………だって、抱えて走ったらお前酔うじゃん…」
「うん、頑張って歩く…」
痛いよ、親指のとこ…。
でも、酔うのはヤダな…。
すると、急にさっきみたいにお姫様抱っこ。