狐と嫁と溺愛と
それから始まったパーティーは大河さんの挨拶や、美味しいご飯。



知らない人への顔見せで、春乃といれないくらい。



あっと言う間に終わってしまった…。



「春乃ちゃん、この部屋に泊まるといいよ」

「わぁい‼︎ありがとうございます、大河さん‼︎」

「世話は千尋に頼んだから、何でも言うといい」

「はい、お言葉に甘えて‼︎」



春乃はウキウキのまま、大河さんに渡された部屋のカギを持って消えてしまった。



さすが春乃。



この雰囲気を楽しみまくってる。



「で、ナナ」

「はい?」

「疲れたから俺たちも部屋に行こうか」

「えっ⁉︎帰るんじゃないの⁉︎」

「帰りたいのか?」

「違うの…?」

「メシもろくに食わせてねぇからな。俺も飲みてぇ」



いつもと雰囲気の違う大河さんに連れられ、最上階のステキなお部屋。



すでに料理がテーブルに運ばれていて、何種類ものワインもあった。



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