狐と嫁と溺愛と
でも、触りたくて限界。



秋銀ちゃんがいるのはわかってる。



でも、離れたくなくて初めて自分からギュッと抱きついた。



「なんだ?」

「チュー…したい…」

「ははっ‼︎寂しいんじゃねぇか。銀、金の手伝いして来い」



コクっと頷いた秋銀ちゃんは、パタパタ走ってどこかへ行った。



泣きそうだよ。



離れたくないよ…。



「溶けんなよ?」

「ん…」



服の中に入ってきた手。



触られた痣が、熱くなる。



初めて自分から求めるキスは、恥ずかしさと気持ちよさでぐちゃぐちゃ。



「好き…大河さん…」

「煽るな。我慢してんの、わかんねぇの?」

「我慢…?」

「いつになったら俺を受け入れてくれんの?俺は結構限界なんだけど」



あっ…。



そんなこと、考えもしなかった。



好きだから触れたくなるし、好きだから、そういうことがしたくなる。



それはきっと、自然なこと。



でも、恥ずかしすぎてムリ‼︎



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