狐と嫁と溺愛と
志鬼くんがお土産で持ってきてくれた温泉まんじゅう。



子狐ちゃん達が入れてくれた美味しいお茶。



「あんこが絶妙‼︎」

「俺は食い飽きたけどね。しばらく食ってねぇ」

「あははっ、久しぶりに食べるとおいしいかもよ?」

「で、大河様に挨拶してぇんだけど、いつ帰んの?」

「ん〜…、わからない。しばらく会ってないし…」

「…………不仲…なのか…?」

「ち、違うよ‼︎大河さんは仕事が忙しいだけで…」

「寂しくねぇの?」



それを言わないで‼︎



我慢してるんだから…。



春乃にも言ってない、この気持ち。



春乃は春乃で、自分のことでいっぱいいっぱいだろうし…。




だから今は大河さんとのことなんて、相談できない。



「そ、それよりさ、どこか行きたいとこある?大河さんがね、志鬼くんが来たらこの辺案内してやれって‼︎」

「街行きてぇ‼︎うまいもん食いてぇよ‼︎パンケーキとか、アイスとか」



甘いのが好きだったのか、志鬼くん。



顔とのギャップが…。



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