狐と嫁と溺愛と
もうすぐで夕方。



今日は街に行くのをやめて、明日行くことにした。



「あっ、友達も誘っていい?」

「友達?別にいいけど」

「最近暗いからさ、気分転換にパーっと遊ぼう‼︎」

「遊ぶとこか‼︎どこ連れてってくれんの⁉︎」

「カラオケとか、ボーリングとか行く?あんまり行かないんだけどね」

「カラオケなんて廃れたスナックにしかねぇよ‼︎行く行くっ‼︎」



何にでもノリノリの志鬼くんに、少し元気を分けてもらった気がした。



夜に、春乃に電話でその話をすると、春乃も乗り気になってくれて。



明日は寂しさを忘れて遊ぼうと思うのです。



『志鬼くんが来たよ。明日は街で遊んでくるね。春乃も一緒に』



大河さんに送ったメッセージ。



返事が来ることなんて今までにない。



むしろ、プライベートのケータイは充電が切れているかも。



仕事に集中すると、そういうことになるらしいし…。



『そうか、わかった。今から帰る』



えっ⁉︎



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