狐と嫁と溺愛と
だけど、一回冴えてしまった目は眠くなってくれない。



このまま起きてたら喰べられてしまうの?



でも、あたしだってまだ起きてたいんだよ。



せっかく大河さんに会えたのに、すぐに寝てしまうなんてもったいない。



悩んだ末に、起きていた。



「はぁ⁉︎」



ベッドに座るあたしを見て、相当ビックリしてる大河さんの髪は、濡れていてオールバック。



どんな姿もカッコいいと思ってしまうのは、好きだからだろうか…。



上半身裸だし、履いてるスエットからパンツ見えてるし。



うっすら割れてる腹筋とか、なんだかやたらエロく感じるし。



「言ったよな?俺だって我慢してるって」

「聞いた…」

「いいわけ?マジで抱くよ?」

「痛い…?恥ずかしい?」

「気持ちいい。恥ずかしさなんか、ぶっ飛ぶ」

「が、頑張る…」



ふっと笑った大河さんは、妖の姿。



なんで今それなの?



やっぱりキレイすぎて、恥ずかしさばかりが増す。




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