狐と嫁と溺愛と
どうやら、現在溢れ出している大河さんの妖力を小瓶にしまい、ふたりに与えたらしい。



高校生くらいかな?



見た目はね?



中身も成長してるみたいで、キャピキャピ感はなくなってしまってる。



「ナナ様、一緒にお出かけできるね」

「耳と尻尾が隠れてないよ、秋銀ちゃん」

「頑張ってコントロールできるようになる。そしたら、一緒に…」

「服でも買いに行こう‼︎アイス食べて、楽しいこと、たくさんしようね‼︎」

「「ナナ様、大好き」」



3人で抱き合った。



心は小さいころのふたりのまま。



あたしも大好きだよ、ふたりとも。



そう思ったのに、大河さんがあたしと金次くんを引き離した。



「金だとわかっていても、その見た目でナナに抱きつかれると腹が立つ」

「大河様、ヤキモチだ」

「うるさい。さっさとメシの準備でもして来い」

「「はぁい‼︎」」



大河さんがヤキモチだって…。



う、嬉しい…。



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