狐と嫁と溺愛と
前はなんともなかったけど、アレは痣を触られてない。
あたしの腰にある痣がスイッチのような役割をしてて、そこに大河さんの妖力を流し込むとあたしから力がもらえるって仕組みらしいんだけど…。
「少しにしてね…?」
「大丈夫だ。キスくらいじゃ、何にも起こらない」
怖いながらも、それを信用してキスをした。
触られた痣はやっぱり気持ちよくて、久しぶりに食べられてる感じ。
「大河さんっ…」
「ん?」
「平気…?」
「ん、もっと喰わして?」
イヤだ…怖い…。
また大河さんが大河さんじゃなくなる…。
「もっ、終わりっ‼︎」
「なんだよ、もっとしてぇのに」
拗ねたようにそう言った大河さんが、あたしから離れた。
姿が変わってないことにホッとして、取り出した小瓶を大河さんに渡す。
「どうやるの?」
「吐き出す」
へっ⁉︎
次の瞬間、大河さんが小瓶に息を吹き込んだ。
あたしの腰にある痣がスイッチのような役割をしてて、そこに大河さんの妖力を流し込むとあたしから力がもらえるって仕組みらしいんだけど…。
「少しにしてね…?」
「大丈夫だ。キスくらいじゃ、何にも起こらない」
怖いながらも、それを信用してキスをした。
触られた痣はやっぱり気持ちよくて、久しぶりに食べられてる感じ。
「大河さんっ…」
「ん?」
「平気…?」
「ん、もっと喰わして?」
イヤだ…怖い…。
また大河さんが大河さんじゃなくなる…。
「もっ、終わりっ‼︎」
「なんだよ、もっとしてぇのに」
拗ねたようにそう言った大河さんが、あたしから離れた。
姿が変わってないことにホッとして、取り出した小瓶を大河さんに渡す。
「どうやるの?」
「吐き出す」
へっ⁉︎
次の瞬間、大河さんが小瓶に息を吹き込んだ。