狐と嫁と溺愛と
今は髪を結ってないから、受け取った髪飾りを耳の横に着けた。



水色のキレイな花。



ふふっ、かわいい…。



「似合いますかね…?」

「とても…お似合いですっ‼︎」

「嬉しい、ありがとう」

「こ、こういうのは…ご迷惑では…」

「迷惑なわけないよ‼︎すっごく嬉しい‼︎あたしをイメージしてくれたんでしょ?あっちではピンクばっかりだから、水色、嬉しいな」



大河さんの妖力の色。



双子の片割れ、雫ちゃんという名前らしい。



「また作っても…よろしいでしょうか…」

「楽しみにしてる‼︎」

「よかった…」



なんだか愛されてる気分だ。



すごく、嬉しいよ。



「ナナ、起きてる〜?」

「春乃‼︎」

「あっ、かわいいね、髪飾り。ナナに似合うよ。写真撮りたいのにスマホが死んでるからね」

「あははっ、そうだね」



春乃はなんだか楽しそうだ。



いいことでもあったかな?



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