狐と嫁と溺愛と
大河さんは子狐ちゃんのお家に遊びに行ってたらしく、もてなされすぎてご飯までご馳走になったんだって。



「蘭月、俺にも」

「ただいま」



春乃、あたし、大河さん。



縁側でお酒を飲むふたりは、とてもキレイで様になってる。



「こっちには美味しいものがたくさんだ」

「そうか、よかった」

「住んじゃおうかな、この世界に」

「それもいい。住むところなら、面倒をみるが」

「マジで?さすが大河さんだね、太っ腹だ。でも、大丈夫。住むならリンさんの部屋にする」

「は…?」

「ドMぶりがたまらんね、彼。やばいね、看病しててムラムラしたよ」



はい…?



春乃、リンさんに…惚れたの⁉︎



「ちょっ、本当に⁉︎」

「えっ、おかしいのかな?別種族はダメって規定でもあるの?」

「ないみたいだけどっ‼︎」

「まぁ、人を好きになるのなんてタイミングだよね。弱ってる姿にグッときたんだ」



春乃がわからないっ‼︎



< 360 / 582 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop