狐と嫁と溺愛と
機嫌取りに大河さんが用意させたんだと悟ったけど、あえて言わないでおく。
「キレイな名前だよね、月の雫って」
「これを作ってるのが双子狐の両親だ」
「雫ちゃんの…?」
「春乃ちゃんに付いてる片割れの名前は月だ」
それで月の雫だったのか‼︎
両親に愛されてるねと、大河さんに言うと、配膳をしてる雫ちゃんがクスクスっと笑った。
「どうしたの?」
「いえ、月の雫は私たちが生まれる前からある食べ物なんですよ」
「えっ、どういうこと…?」
「私たちの両親は、小さな和菓子屋をやっていたんです。当主様が小さな頃、たまたま月の雫を召し上がられて」
すごく気に入った大河さんが、毎日お店に買いに来たんだって。
時期当主が毎日お店に来て月の雫を買っていく。
その噂はたちまち広まり、小さい和菓子屋から、この街の名物が生まれたと。
「そして今はこの屋敷に和菓子を献上する唯一の店になってるんです。両親は当主様に大変感謝しています」
それで名前が月と雫という双子が誕生した。
「キレイな名前だよね、月の雫って」
「これを作ってるのが双子狐の両親だ」
「雫ちゃんの…?」
「春乃ちゃんに付いてる片割れの名前は月だ」
それで月の雫だったのか‼︎
両親に愛されてるねと、大河さんに言うと、配膳をしてる雫ちゃんがクスクスっと笑った。
「どうしたの?」
「いえ、月の雫は私たちが生まれる前からある食べ物なんですよ」
「えっ、どういうこと…?」
「私たちの両親は、小さな和菓子屋をやっていたんです。当主様が小さな頃、たまたま月の雫を召し上がられて」
すごく気に入った大河さんが、毎日お店に買いに来たんだって。
時期当主が毎日お店に来て月の雫を買っていく。
その噂はたちまち広まり、小さい和菓子屋から、この街の名物が生まれたと。
「そして今はこの屋敷に和菓子を献上する唯一の店になってるんです。両親は当主様に大変感謝しています」
それで名前が月と雫という双子が誕生した。