狐と嫁と溺愛と
名前の由来が大河さんだなんて、不思議だ。
「ある意味名付け親…」
「やめてくれ…」
その時始まった花火。
元の世界で見るものとは比べ物にならないくらい美しい。
電気がない真っ暗な夜空を、キラキラと大きな花火。
大河さんに抱っこされて、庭を進み…あっ…。
「飛ぶ」
「ん、いいよ」
いちばん高い木の上までジャンプ。
そこからの景色は、絶景なんてもんじゃなくて。
言葉では表せない程胸がいっぱいになった。
「春乃がこっちに住みたくなる理由もわかる…」
「そうか」
あたしの何気ない言葉が嬉しかったようで、抱きかかえられてる腕に力が入った。
でも、あたしみたいな人間はこっちにいたら早く老けちゃうんじゃなかったっけ…。
「今のうちからお肌のこと考えとこう…」
「ん?何言ってんだ?」
「あっちに戻ったら、また忙しいんでしょう…?」
「まぁ、いつものように…」
「帰りたくなくなる…。早く老けるのは嫌だけど、もっと大河さんといたい…」
これがあたしの素直な気持ち。
「ある意味名付け親…」
「やめてくれ…」
その時始まった花火。
元の世界で見るものとは比べ物にならないくらい美しい。
電気がない真っ暗な夜空を、キラキラと大きな花火。
大河さんに抱っこされて、庭を進み…あっ…。
「飛ぶ」
「ん、いいよ」
いちばん高い木の上までジャンプ。
そこからの景色は、絶景なんてもんじゃなくて。
言葉では表せない程胸がいっぱいになった。
「春乃がこっちに住みたくなる理由もわかる…」
「そうか」
あたしの何気ない言葉が嬉しかったようで、抱きかかえられてる腕に力が入った。
でも、あたしみたいな人間はこっちにいたら早く老けちゃうんじゃなかったっけ…。
「今のうちからお肌のこと考えとこう…」
「ん?何言ってんだ?」
「あっちに戻ったら、また忙しいんでしょう…?」
「まぁ、いつものように…」
「帰りたくなくなる…。早く老けるのは嫌だけど、もっと大河さんといたい…」
これがあたしの素直な気持ち。