狐と嫁と溺愛と
旦那様の正体
4
結婚してから2週間、あれから大河さんとは顔を合わせていない。
仕事が忙しいらしく、一応帰ってきてるみたいだけど、あたしがいない日中とか、真夜中の帰宅みたい。
朝も寝てるか、早く出てるか。
避けられてるわけではないと思うけど…。
「今日もすごいね、運転手付きの車通学」
「だって…大河さんがあたしのために社長専属から本宅勤務にした運転手さんだって噂を聞いちゃったから…」
運転手の村上さんは、あたし専用の運転手さんらしくて。
元は大河さんの運転手だったらしい。
あたしが徒歩で通学したら、村上さんの仕事がなくなってしまう。
なので、目立たない場所まで車で通学している。
「うらやましいね、セレブ婚」
「いやいや、お金より愛だよ‼︎彼氏もできたことないのに、結婚って…」
「ナナ、可愛いのにね。ナナを好きって男、いっぱいいるんだけどね〜」
そんなわけない。
告られたことないもん…。
結婚してから2週間、あれから大河さんとは顔を合わせていない。
仕事が忙しいらしく、一応帰ってきてるみたいだけど、あたしがいない日中とか、真夜中の帰宅みたい。
朝も寝てるか、早く出てるか。
避けられてるわけではないと思うけど…。
「今日もすごいね、運転手付きの車通学」
「だって…大河さんがあたしのために社長専属から本宅勤務にした運転手さんだって噂を聞いちゃったから…」
運転手の村上さんは、あたし専用の運転手さんらしくて。
元は大河さんの運転手だったらしい。
あたしが徒歩で通学したら、村上さんの仕事がなくなってしまう。
なので、目立たない場所まで車で通学している。
「うらやましいね、セレブ婚」
「いやいや、お金より愛だよ‼︎彼氏もできたことないのに、結婚って…」
「ナナ、可愛いのにね。ナナを好きって男、いっぱいいるんだけどね〜」
そんなわけない。
告られたことないもん…。