狐と嫁と溺愛と
もうリンさんはいらない。



それだけを言って、放心状態のまま帰って行きました。



「世間知らずって怖いな…」

「志鬼くんはケンカしないようにね?」

「おぅ、大河様に預かってもらってる身で、下手なことしたら母ちゃんに殺されそうだしな‼︎」



あたし、秋銀ちゃん、金次くん、志鬼くんで村上さんの送迎で帰宅。



珍しく高島さんが走って玄関に向かってきた。



「どうしたんですか⁉︎」

「当主様の忘れ物を届けに会社に行かなくてはならなくなりまして…。変じゃないですよね…?」

「き、キレイですよ‼︎あたしも行きたい…」

「行きますか?」



大河さんの会社に出発〜‼︎



一応着替えてから車に乗り込み、ドキドキしている高島さんが面白い。



「そんなに好きなら告ればいいのに…」

「む、ムリですよっ‼︎」

「わかんないですよ?あたって砕けろっていうし」

「砕けたくないです〜…」



千尋さん、高島さんのことどう思ってるのかな?


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