狐と嫁と溺愛と
そんな大河さんが気になり、次の日は学校だというのに起きて待っていた。



「おかえりなさい。ご飯食べた?お風呂入る?」

「超…嫁っぽい…」

「えっ…」

「ただいま、ナナ」

「わっ‼︎」



ニコニコの大河さんに抱っこされ、向かったのは大河さんの部屋。



志鬼くんと戦ってグチャグチャになった部屋は、すぐに修理してもらって元どおりになったけど…。



あたしが自分の部屋で寝ると、大河さんもあたしの部屋に来るから滅多に来ない。



ベッドに降ろされ、ネクタイを緩める大河さんにキュンとなる。



どんな仕草もかっこいい…。



「起きて待ってなくていいのに」

「だって…。怒ってたから…」

「仕事で、だろ?ナナに対してじゃないし」

「でも、疲れてるでしょ?」

「まぁ、人並みに?シャワー浴びてくるけど、寝ててもいいから」



頭を撫で撫でされて、大河さんを見送る。



お疲れ様…。


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