狐と嫁と溺愛と
お医者様はいませんか〜⁉︎



って感じなんですけど‼︎



「大河さんがやって大丈夫なの⁉︎」

「さぁ?でも、やり方教えてもらったし。なんかね、じいちゃん先生も忙しいんだって。俺がアズマの城で暴れたから」

「何でおじいちゃん先生が…?」

「俺がお願いした。壊滅に近いとこまでやっちゃったからね。ナナに怒られないように先に根回し。歳だけど腕は確かだから」



裏表がないというか、素直と言うか…。



確かに誰かを殺してたら悲しいから、怒るかもしれないな、あたし…。



何の戸惑いもなく点滴に痛み止めを入れる大河さんを不思議と信用してしまった。



「お風呂、入りたい…。もう寝たくない…」

「もう少し我慢して?熱も下がらないんだもん…。朝になったら少しでもいいからご飯食べようね」



頭を撫でられ、動くと痛む体を大河さんに寄せる。



熱まであるのか…。



散々な目にあったな…。



大河さんとは違う、非道なヤツだった。


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