狐と嫁と溺愛と
久しぶりの学校で、疲れて家に帰り、ご飯を食べたらゆっくりする。



お風呂、めんどくさいな…。



「ナナ、どう?」

「さすが志鬼くんだね。似合ってるよ」

「俺、初めてなんだよな、文化祭出んの。今までサボってたし」



浴衣姿でやって来た志鬼くん。



どうやら、たこ焼きを焼くのはイケメンを厳選したらしく、志鬼くんと金次くんと龍之介くん。



その他、カッコいい枠に入ってる男の子達が浴衣で焼く。



売るのは女子で、春乃も秋銀ちゃんも浴衣なんだって。



あたしは制服だけど…。



「仲間外れ〜…」

「当日は俺のそば離れちゃダメだよ、ナナ様」

「えっ?なんで金次くん?」

「一応護衛なんだぞ。ナナ様は俺が守るんだから。ずっとそばにいて」



ほらほら、天然が炸裂してるよ。



春乃が聞いたら倒れちゃうってば。



「俺もいるし、大丈夫だぞ、金次」

「志鬼の力は借りないんだ。俺、強くなったもん。ナナ様のために」



告白されてる気分だよ、金次くん…。


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