狐と嫁と溺愛と
頭を撫でられる感覚で目がさめると、スーツを着ている大河さん。



「朝…?」

「ん、会議あるから出るけど、まだ寝とけ」

「ヤダ、文化祭…だもん…」

「俺も行こうかな、文化祭」

「何言ってんの、お仕事でしょう?」



笑った大河さんに行ってらっしゃいをして、しばらくぼーっとして。



身体がダルイ…。



大河さんの体力が底知れない…。



「ナナ様、朝です」

「起きてます。起き上がるのが億劫なだけで…」

「あっ、だから当主様があんなにご機嫌だったんですか…」



起こしに来てくれた高島さんは顔を真っ赤にして。



仕方なく起き上がり、学校の準備をした。



ここに来てから切ってない髪は、腰まで届く長さ。



着物を着る時は長い方がいろいろアレンジしやすいから切る気になれなくて。



その髪を器用にセットしてくれる高島さんには頭が上がりません。



「おだんご‼︎」

「とてもかわいいです」

「ありがとう、高島さん‼︎」



今日はおだんご‼︎


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