狐と嫁と溺愛と
食べてる最中に大河さんがボッーと起きてきて、おもむろに抱きしめられた。



「へっ⁉︎寝ぼけてる⁉︎」

「春乃ちゃんがいて、昨日触れなかったから…」



なに⁉︎



なんで甘えん坊⁉︎



春乃が呆れたように笑い、チュッと頬にキスされたら頭がクラクラする。



「そ、そうだ大河さん‼︎海外からお客様が来るって本当⁉︎」

「ん、そろそろ着く」

「ねぇ、離さない?」

「なんでだよ。嫌なのか」

「嫌じゃないけど…ご飯食べてるし…ね?」

「じゃあ早く食えよ…」



どうしてもあたしに触りたいらしい。



イスから降ろされ、大河さんの膝の上に座らされた。



「そんなに溺愛されるって、どんな気分?」



ニヤニヤしてる春乃を軽く睨み、仕方なくご飯を食べた。



拒否できないあたしもどうかと思うけど、大河さんが甘すぎる‼︎



「お仕事じゃないの⁉︎」

「今日はシェリルが来るから休み入れた…」



なんだかお疲れですね…。


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