狐と嫁と溺愛と
寝起きのまま着替えもしてない大河さんを連れて、部屋へやって来た。



「はい、お着替えしよう?」

「…………ナナの子どもになりたい」

「は…?」

「そしたら無条件に愛してもらえる。抱っこしろよ」



ポフンと、狐ちゃんになった。



ふわふわの体を仕方なく抱き上げ、頭を撫でながらベッドへ座る。



なんだかカワイイ…。



「あたしの子どもになったら、キスできないよ?エッチもしないし、大きくなったら一緒にお風呂なんか入らない」

「それはダメだな…」

「ほら、早く着替えて?お客様が来ちゃう」

「ん、もう近いけど」



そう言って人間の姿になった大河さんは全裸。



ちょっと⁉︎



そりゃあ狐になったら服着てないけど‼︎




戻ったら全裸だけれども‼︎



なぜ、押し倒す?



「昨日若くなって力使いすぎた。疲れたから…くれ」




そう言って色気たっぷりの顔で見つめられると、もう抗える気がしない。


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