狐と嫁と溺愛と
もらったエコー写真には確かに3つの影。



嘘でしょ…。



一気に3人も育てられる気がしないんだけど⁉︎



「どうだった?」

「赤ちゃんいたよ。で、心配だから毎週通ってって。お薬もらって帰ろう」



あたしの体は人間。



お腹の子は妖。



人間の薬を飲んだところで、なんの問題もないとのこと。



この気持ち悪さを緩和してくれる薬を出してくれるんだって。



もらった薬をすぐに飲み、効いてきてから車に乗り込んだ。



「男か女か、どっちだろうな。どっちでもカワイイだろうけど、早く顔が見てぇ」



そうゆるい顔をしながら言う大河さん言わないと、信じたくない現実を。



不安の最大の原因を。



「三つ子…だってさ…」

「そうか、三つ子…三つ子⁉︎」

「はい、エコー」

「ちょ、ちょっと待てっ‼︎」



動揺した大河さんは近くのコインパーキングに車を止めて、エコーを眺めてる。


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