狐と嫁と溺愛と
そんな過去があって、今は楽しくやってるんだってさ。



「でも、主様のことを見てきているけど、あんなに笑う主様は見たことがない。ナナ様が来てから、とても柔らかく、丸くなったのよ?」

「そうなんですかね…。なんだか照れてしまう…」

「自信を持っていいと思うけど。ナナ様以外、主様は見たりしないから。私が保証する」



アヤメさんから元気をもらった気がした。


プールから出て、仕事がひと段落した高島さんからお茶をもらって飲んで。



学校のことは考えず、ゆっくり過ごしました。


「ナナ、妊婦になったらしいな‼︎おめでとう‼︎」

「へへっ、ありがとう、志鬼くん」

「俺は種族が違うから、本当ならこの情報は教えられないだろうけど、大河さんがなんかあったときのためにって教えてくれたんだ」

「そっか、隠し事は嫌だからよかった」

「元気な子産めよ?」

「うん‼︎」

「それにしても、普通にこんなに早くできるもんかね〜…」



妖の子はできにくいって。



志鬼くんも、椿さんと鬼さんが結婚してから相当経ってできた子らしい。


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