狐と嫁と溺愛と
だから一人っ子が多いらしいんだけど…。



一気に3人か…。



「でさぁ、俺ね、彼女が…できそうですっ‼︎」

「へっ⁉︎」

「文化祭で告られてさ、おとなし目の1年なんだけど、なんかカワイイんだ」

「普通の人間なの?」

「そうなんだよなぁ…。でも、そんなこと考えてたら恋なんてできねぇし?まぁ、なんとかなるだろ」

「ふふっ、応援してるね」



大河さんが帰らなかったのは、仕事が忙しいからだろう。



次の日は志鬼くんのお相手見たさに薬を飲んで学校へ向かった。



「華山、ちょっといいか?」



先生に呼び出されたのは、もしかして昨日サボって連絡も入れてなかったから?



まさか怒られてしまう?



そう思ったのに、担任が話し出したのは意外なこと。



「体調悪いんだろう?病院は行かなくて大丈夫か?」

「えっ?」

「お前の保護者の方からの連絡で、体育はやらせないでくれって言われたから」



根回ししてたんですか、大河さん…。


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