狐と嫁と溺愛と
結婚のことは校長と教頭しか知らないので、妊娠してるからだなんて、口が裂けても言えなくて。
「病院は週に1回通います。他は大丈夫です。ご迷惑かけます…」
「いいんだ、そういう理由なら、体育は課題で済むんだから」
課題が出てしまうらしい。
それはそれでショックだ…。
ムリだけはするなと言われ、教室に戻ると志鬼くんがベランダから誰かに手を振っていた。
「おっ、噂の1年の子?」
「ん、カワイイ」
「顔、真っ赤にしながら手を振り返すあたり、ピュアですね〜」
「付き合うのはまだ先。で、俺は今日デートなんで‼︎」
「どこ行くの〜⁉︎」
「どこ行けばいいのかわからん…。転校したてで土地勘ねぇからって理由であっちに任せる」
「それはいい言い訳だ」
「それにしてもハムスターみたいでカワイイなぁ〜」
うまくいくといいね、志鬼くん。
その後の授業は適当に聞いて、眠気と戦うこと1日。
「病院は週に1回通います。他は大丈夫です。ご迷惑かけます…」
「いいんだ、そういう理由なら、体育は課題で済むんだから」
課題が出てしまうらしい。
それはそれでショックだ…。
ムリだけはするなと言われ、教室に戻ると志鬼くんがベランダから誰かに手を振っていた。
「おっ、噂の1年の子?」
「ん、カワイイ」
「顔、真っ赤にしながら手を振り返すあたり、ピュアですね〜」
「付き合うのはまだ先。で、俺は今日デートなんで‼︎」
「どこ行くの〜⁉︎」
「どこ行けばいいのかわからん…。転校したてで土地勘ねぇからって理由であっちに任せる」
「それはいい言い訳だ」
「それにしてもハムスターみたいでカワイイなぁ〜」
うまくいくといいね、志鬼くん。
その後の授業は適当に聞いて、眠気と戦うこと1日。