狐と嫁と溺愛と
さて、聞いてみよう。
「秋銀、お前、嫁に行く気はないか?」
「えっ?私が…お嫁さん?」
「白銀と言って、街で飲食店をやってる虎の妖だ」
「虎…。大河様は私がいらなくなったの…?」
「はぁ⁉︎そういうんじゃない。お前は人が怖いだろう?せっかくデカくなれたのに、人並みの幸せを知らないのもかわいそうだと思ってな」
「大河様のお友達?いい人?」
「あぁ、相当いいヤツ。それに、ラーメンがうまい」
「今度…会ってみる…」
さて、俺は姫の部屋でも覗こうかな〜。
いつもノックをしないで入るナナの部屋。
あっ、春乃ちゃんがいる…。
「大河さん、お邪魔してまぁす」
「いらっしゃい。シェリルんとこはどうだった?」
「すっごくキレイな国だった‼︎ゴミとか落ちてないし、けっこう田舎だけど、王都は栄えてるし」
「そうだろ?いいとこだよな」
「付き合ってみることにしたよ、シェリルと。まぁ、すぐにあっちに行くのは不安だから、とりあえず遠距離で頑張ってみる」
そう言った春乃ちゃんは、なにか吹っ切れたように見えた。
「秋銀、お前、嫁に行く気はないか?」
「えっ?私が…お嫁さん?」
「白銀と言って、街で飲食店をやってる虎の妖だ」
「虎…。大河様は私がいらなくなったの…?」
「はぁ⁉︎そういうんじゃない。お前は人が怖いだろう?せっかくデカくなれたのに、人並みの幸せを知らないのもかわいそうだと思ってな」
「大河様のお友達?いい人?」
「あぁ、相当いいヤツ。それに、ラーメンがうまい」
「今度…会ってみる…」
さて、俺は姫の部屋でも覗こうかな〜。
いつもノックをしないで入るナナの部屋。
あっ、春乃ちゃんがいる…。
「大河さん、お邪魔してまぁす」
「いらっしゃい。シェリルんとこはどうだった?」
「すっごくキレイな国だった‼︎ゴミとか落ちてないし、けっこう田舎だけど、王都は栄えてるし」
「そうだろ?いいとこだよな」
「付き合ってみることにしたよ、シェリルと。まぁ、すぐにあっちに行くのは不安だから、とりあえず遠距離で頑張ってみる」
そう言った春乃ちゃんは、なにか吹っ切れたように見えた。