狐と嫁と溺愛と
結局嫁も狐を溺愛です
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時間というものは早く流れるもので、妖の世界と、人間の世界を行ったり来たりしている間に、ついにあたしは卒業した。



呆気なく卒業式を迎え、明日から春乃がこの屋敷で暮らす。



出産が明後日と迫っていて、ひたすら緊張しているあたしのお腹はパンパンです。



「もう痛い…。早く産みたい…」

「こいつらも早く出たいんじゃねぇの？暴れまくってるな」



性別は３人もいるのに、生まれるまでわからないとのこと。



大事な部分が見えないんだもん‼︎



意地悪してるかのように、検診の日は隠されてる。



「入院準備もできたし、明日は春乃ちゃんが来るし。そんな不安そうな顔するな」

「だってお腹切るんだよ？怖いじゃん…」

「大したことねぇよ？」



そりゃあお腹貫通しても歩いて帰ってくるような人は大したことないだろうけどね…。



あたしは初めての体験なんだよぉ〜…。



「麻酔が効かなかったらどうしよ…」

「妖用の麻酔も用意してくれてる」



不安しかない‼︎


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