狐と嫁と溺愛と
その光がスーッと消えた後、大河さんはガクッと膝をついた。



「ちょっ、大丈夫⁉︎」

「ん、キツいな、やっぱり…」

「あたしの力を喰べて…」



大河さんにキスをした。



たくさん食べて、元気になって?



「ん、久しぶり…」



喰べられてる。



気持ちよくて、久しぶりの感覚にうっとり。



「もういい。もう大丈夫。って、どうやった?」

「ん?」

「痣に触れてねぇ」

「そう言えば…願った?」

「はははっ、お前、最強」



大河さんとの穏やかな時間を過ごしていたら、看護師さんがやって来た。



先生もいる。



「あっ、赤ちゃん‼︎」

「動けるんですか…。あなたの力には感服するわ…」



連れてこられた3人の赤ちゃんは、それぞれ腕にネームタグが着いてる。



初めに連れてこられたのは長男。



「わぁ、カワイイ…」

「3人ともそっくりで、見分けがつかん…」

「名前、考えなきゃね」

「あぁ」



次は次男。


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