狐と嫁と溺愛と
そのまま眠った。



体が動かないから、寝るしかなかった。



夢は見なかったし、寝心地も悪くなかった。



でも、目を開けると、隣にいるの。



美しい妖怪が。



しかも裸だし‼︎



あたしは服着てるよね⁉︎



うん、大丈夫。



そしてね、そして。



フワフワモコモコの尻尾に包み込まれてるの。



すごく気持ちいい…。



毛並みよすぎるよ、これ‼︎



「くすぐったい…」

「あっ、おはよう…」



スッと手が伸びてきて、髪を撫でられた。



色っぽい…。



セクシーすぎる。



あたし、昨日…き、キス…したんだよね…?



「顔が赤い…」

「べ、別になんでもない」

「マズイな、戻れないと仕事に行けない」

「あたしは学校行かない。昨日みたいになったら…怖い…」

「どうにかしてやる。覚醒するまで、学校は行かなくていいように手配しとく」



お願いします…。



それにしてもフワフワだなぁ…。



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