狐と嫁と溺愛と
久しぶりに動き回った。



お庭の手入れをしている村上さんにチョコを渡すと、なぜか半泣き。



「嬉しすぎて食べられません…」

「いつでも作りますよ⁉︎」

「ありがとうございます、ナナ様‼︎」



今までで一番のいい笑顔。



そんなに喜んでもらえるなんて嬉しいな…。



高島さんにもあげて、シェフたちにはキッチンに置き手紙と一緒に置いといた。



メイドさんたちには、メイドさんたちの部屋の前にそっと。



味は悪くないと思うし‼︎



なんだか、気分がいいな。



高島さんのいう通り、気分転換になったよ。



だけど、座った瞬間に襲ってきた睡魔。



ムリをしすぎた…みたいだ…。



気絶したのかと思うくらい、一瞬で眠りに落ちてしまった。



「こんなとこで寝るなよ。風邪ひくぞ」

「大河さん…?」

「またメシ食ってねぇな?」

「爆睡してた…」

「今からジローとメシ食うけど、お前も食え」



お父さんが来たの⁉︎



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