狐と嫁と溺愛と
食堂に行き、先に座っていたお父さんに駆け寄った。



「これ、バレンタイン‼︎」

「おぅ、ありがとな」



そう言って頭を撫で撫で。



この緩い感じ、お父さんだなぁ〜。



「手作りか?体調、大丈夫なんだろうな」

「すっごく眠い。でも、楽しかった」



お父さんの隣に座り、高島さんが運んできてくれたご飯を少し食べて。



やっぱり、今日は楽しい気分だ。



バレンタインも悪くない。



仕事の話を初めてしまったふたりをそのままにして、お部屋でシャワーを浴びた。



お風呂に入りたいけど、熱くて入れなくなっちゃって。



仕方なく、部屋についてるシャワールームで緩いシャワーを浴びる毎日。



少しクールダウンするから、これはこれでスッキリするんだけどね。



で、シャワーを浴びたら濃くなった痣の近くに香水をつける。



パジャマを着ようと思った時、あの発作が起こってしまった。



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