狐と嫁と溺愛と
まさか記憶がないうちに…なんてことないよね⁉︎



「たいっ、大河さんっ‼︎」

「あ…?」

「え、エッチ…したの?」

「は…?」

「なんで服着てないの⁉︎」



ムクッと起き上がった美しい妖は、眠そうな目を開いた。



「尻尾が消せねぇと服着るの面倒だから」



そ、そっか…。



あたしは昨日のままってわけか。



ホッとしたのまつかの間、大河さんがあたしの上に馬乗り状態。



「結婚してんだもんな?俺たち」

「だから…?」

「セックスしようか」



昨日からなんなんだ。



あたしのことが嫌いなら、関わらなきゃいい。



なにがしたいのか、全然わからない‼︎



パチンッと大河さんの頬を叩いてしまった。



「あたしにだって意思はある‼︎簡単にあなたの言いなりになるような女じゃないから‼︎」

「…………」

「あたしは好きでもない人と、そういう
ことはしない‼︎」

「へぇ、好きな男でも作る気?そんなことしてみろ。一生檻の中に閉じ込めてやるからな」



大河さんなんて、大嫌いだ‼︎



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