狐と嫁と溺愛と
一気に体が楽になる。



気持ちがいい…。



「大河さんっ…」



おかしくなりそう。



こんな快感、味わったことがない…。



全身の細胞が喜んでるようで、抗えない。



「もっと…」



なんて、無意識に悲願する。



震えるくらい気持ちいい…。



「悪いな、これ以上は俺が限界だ…」



楽になった体を動かし、大河さんを見ると、少し苦しそうに顔を歪めていた。



ドキッドキッと、自分の鼓動が耳元で聞こえるようだ。



今の感覚、なんなんだろう…。



「エロい声出すなよ」



そう言って意地悪そうに笑う。



心なしか大河さんの雰囲気が柔らかい。



姿は妖狐のはずなのに、笑顔がいつもの大河さんだ。



「え、エロくない…」

「そうか?俺は煽られた気分だけどな。このまま本当に喰いたくなった」



目を細め、あたしの頬を撫でる。



キレイすぎて直視できない。



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