狐と嫁と溺愛と
キレイな石
7
どうしてあたしはこんな見た目なの?
お母さんが美人すぎると、なんで遺伝子なかったのかって悩むよ…。
「あちっ‼︎」
「ん…?」
「ナナっ‼︎お前何か持ってないかっ⁉︎」
その声で目が覚めた。
寝ぼけていたんだろうか…。
大河さんが慌ててあたしから離れた。
焦げ臭い…。
「どうしたの…?」
「お、俺の尻尾が焦げてる…」
「へっ⁉︎」
「ナナが握ってたとこが…。ありえねぇ…」
あたしが握ってた?
手を開くと、小さな石。
何だこれ⁉︎
紫色をしていて、丸い平べったい石。
「そ、それ、どうした…?」
「…………お母さんにもらった?」
「は…?」
「夢で…お母さんに会って…。身につけておきなさいって…」
こんなことってあり得るの⁉︎
夢だよね⁉︎
ただの夢だったはずだよね⁉︎
「それ、俺たちには危険だ…。そうか、お前の体の変化はやっぱり異常だったのか」
なにかを納得したような大河さんに、推測の話しをされた。
どうしてあたしはこんな見た目なの?
お母さんが美人すぎると、なんで遺伝子なかったのかって悩むよ…。
「あちっ‼︎」
「ん…?」
「ナナっ‼︎お前何か持ってないかっ⁉︎」
その声で目が覚めた。
寝ぼけていたんだろうか…。
大河さんが慌ててあたしから離れた。
焦げ臭い…。
「どうしたの…?」
「お、俺の尻尾が焦げてる…」
「へっ⁉︎」
「ナナが握ってたとこが…。ありえねぇ…」
あたしが握ってた?
手を開くと、小さな石。
何だこれ⁉︎
紫色をしていて、丸い平べったい石。
「そ、それ、どうした…?」
「…………お母さんにもらった?」
「は…?」
「夢で…お母さんに会って…。身につけておきなさいって…」
こんなことってあり得るの⁉︎
夢だよね⁉︎
ただの夢だったはずだよね⁉︎
「それ、俺たちには危険だ…。そうか、お前の体の変化はやっぱり異常だったのか」
なにかを納得したような大河さんに、推測の話しをされた。