ゲキジョ!
…いやいやいやいや、見とれてる場合じゃないない。
「全くもってその通りでございますですはい!
案内ありがとうございます!
すみません、すみません!」
なんとか返事を返したけど、圧倒的な美人の品格の前にはなすすべもなく。
「…ふふ、可愛い新人さん。」
結局上品に笑って、美人さんは去っていった。
ううう…恥ずかしい。
ていうか生徒に敬語て!
どれだけいい人やねん…。
「ええっと…こっちか。」
いかんいかん、美人に気を取られて教えられた方向を忘れるところだった!
「すー…はー…よし!」
大きく深呼吸をしてから、あたしは入学式会場へと、一歩一歩、進んでいった。