ゲキジョ!
初めての身震い
___小学校2年の、夏休み。
お母さんと見たのが、初めて見る演劇だった。
その劇に出ていた人たちは、国立演劇専門学校の生徒たちだった。
タイトルは『森の真実』
今でも覚えてる。
幕が上がった後の、第一声。
震えあがるような激しい音楽が鳴り、役者の一人がこう言った。
《御前達のせいで森は死んだ!》
全身が身震いして、どうしようもなかった。
すぐにトイレに行った。
でないとあのまま…。
迫力のありすぎる演技は、当時7歳のあたしに強い刺激を与えた。
それに影響されたあたしは、その日から演劇まっしぐら、国立演劇専門学校に入るために努力をしてきた。